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- フラとタヒチアンダンスの違い
フラとタヒチアンってどう違うの?
ゆったりと癒されるスローなダンスがフラで、激しく腰を動かし、忙しそうなのがタヒチアン??
半分正解です。
フラにはアウアナ(現代フラ)とカヒコ(古典フラ)があり、皆さんがよく見るスローなダンスがアウアナです。
しかし、意外にこのスローなアウアナ、じわ~っと汗をかくんです。もちろん、フラにもカヒコやアウアナにもリズムの早い激しめなのもありますが、少ししゃがんで、背筋を伸ばして踊るので、日頃使わない筋肉が鍛えられ、姿勢が良くなります。
小さなお子様から70代の方まで、幅広い年齢の方々が楽しんで踊れます。
そしてタヒチアンダンスには、皆さんよく目にするココブラにコシミノ?(モレというスカートですね)でドラムビートに合わせ、激しく腰を動かす[オテア]。
そしてもうひとつ、フラの起源となる[アパリマ]というダンスがあります。
タヒチの言葉で[手で表現する]というこのダンスは、歌に合わせて物語を手踊りとステップで表現します。
激しい曲もありますが、スローでちょっとセクシーなダンスです。このダンスがフラの起源になっています。
もとをたどればフラとタヒチは親戚なのですが、徹底的にちがうのが踊る時に使う筋肉です。
フラを踊るには、背筋をピンとはる背筋と、少ししゃがむ腿の筋肉をよく使います。
柔らかい動きと体幹が大切なのです。
タヒチアンダンスでは、インナーマッスル、つまり外側の固く太くなる筋肉よりも、内側にある鍛える程に細くなるしなやかな女性らしい体を作る筋肉をたくさん使います。
特に腹筋や側筋、腰回りや股関節の周りの筋肉をよく使うので、体の代謝が良くなり、色んなところが締まってきます。
もちろん、音楽にのせて気持ちよく汗もたっぷりかきます。
ただ、フラとタヒチアンダンスに共通していえる事は、笑顔はもちろんのこと、表現力が身につくので、いろいろな所作や、表情が豊かに美しくなります。
ポリネシアのダンスと共に、自身の中にあるお花を咲かせてみましょう
ここで、フラとタヒチアンダンスが親戚たる由縁をたどってみましょうか☆
大昔、始まりのポリネシア人は大陸からサモアやトンガに移り住み、ポリネシア文化の起源を造りました。
そしていつしかポリネシア人達は夢を求めて大平洋の大海原へとダブルカヌーを漕ぎ出しました。
して、始めに辿り着いたのがタヒチやマルケサスの美しい島々でした。
ここで神への祈りや、人々の娯楽としてタヒチアンダンスと歌や音楽が生まれたのです。
―――そのまた何百年後、タヒチアン達はまたダブルカヌーを大海原へと漕ぎ出します。
南へ向かった者たちはアオテアロア(ニュージーランド)へ……
東へ向かった者たちは遥かなるラパヌイ(イースター島)へ……
そして北へ向かった者たちはハワイイ諸島へ……
ダブルカヌーには椰子の実やパンの木、鷄や犬、タロ芋など様々な生活文化や食糧が乗っていました。
そこにはもちろん、パフ(ポリネシアの太鼓)やプー(法螺貝)もありました。
その太鼓の音と共にポリネシア人達はハワイイへとやって来たのです。
―――そしてタヒチ文化はこのハワイイで独自の文化へと成長していきます。
そうして生まれたのがフラの踊りなのです。
その後、何百年かして、西洋文化がこの島々と出会います。
初めてポリネシアのダンスを見た西洋の人々はそのセクシーさにビックリしてこの素晴らしい文化を禁止してしまいました。何十年もの間に、フラもタヒチアンダンスも密かに守られてはいたものの、たくさんの文化が消えていきました。
失われたものも大きかったのですがいつしかハワイの人々もタヒチの人々も自分達のアイデンティティーを何年もかかって取り戻しました。そして貴重な残された文化から偉大な方々の手により、今日のハワイアンフラやタヒチアンダンスが甦り私達は楽しく踊らせてもらっています。
私達は日々、感謝の心と共に踊っています。
この素晴らしいダンスをたくさんの楽しい仲間たちと一緒に踊りませんか?
きっと色んな出会いが待っています☆